アルスのVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)

上質の「買い物・来場」体験を提供するために

アルスは、クライアントのビジネスが成功するお手伝いをするために、VMD(Visual Merchandising/ビジュアルマーチャンダイジング)というマーケティング手法も合わせて提供しています。

アルスは、設立当初から、ディスプレイ器具の開発を行い、商品の魅力的な陳列方法や展示デザインに焦点を当て、VMDの考え方が一般的になる前から、研究と実践を行ってきました。 この記事では、アルスのVMDについて詳しくご紹介します。

ビジュアルマーチャンダイジングのイメージ
右側の画像はPhotoshopによる生成

1.VMDについて

VMDは店舗などで商品やサービスをより魅力的に見せるための空間づくりです。「ディスプレイ」のように商品を美しく見せるだけでなく、ブランドイメージに基づいた店舗の内外装や陳列、照明、音響、香りなど、様々な要素を組み合わせて科学的なアプローチで人々を引きつけるものです。

2.VMDの歴史

VMDの歴史は諸説ありますが、現代につながるVMDの発祥は20世紀初頭のアメリカのデパートの陳列やディスプレイ技法と言われています。日本においては1970年代のデパートを中心に定着していったようです。アルスはこのVMDを日本でいち早く取り入れました。過去のカタログ写真を見ると、創業当時(1954年)から、見せ方を意識したマネキンやディスプレイ什器などを製作していました。

アルスの昔のカタログ

商品をより良く見せて購入を促す。商品を魅力的に見せて購買欲を高め、同時に遊び心を取り入れることが、アルスのVMDの特徴の一つと言えます。

3.アルスのVMDの方針

VMDは科学的でありロジカルなものです。一方でVMDを用いた空間づくりの答えは1つではなく、デザイン・設計をする側の個性や特徴が現れてきます。

方針のイメージ

アルスではクライアントの意向に沿った空間づくりを前提として、以下の事を大切にしています。さらに一般的には店舗や売場におけるVMDの考え方を様々な領域に展開させています。

・価値のあるブランドイメージを発信できること
・クライアントの売上・来客の向上につながること
・他店(他社)との差別化につながる個性があること
・クライアントの要望により合理化・システム化が図れること
・訪れた人にとって快適な空間で「買いたい・また来たい」を創出すること

4.VMDの事例

①特別なものを買いたくなる店舗

高級品を取り扱う店舗では、商品の価値を伝えブランドイメージの発信や上質な買い物体験を提供できる空間をつくります。

例えば、有名百貨店内の店舗は、商品の魅力を伝える情報発信拠点でもあり、顧客に特別な体験を提供できる空間であることが求められます。そのため、既に確立しているブランドイメージを保ちながら、内装には高品質の素材を用い、快適に買い物や飲食ができる照明や配色にしています。
また、通りを歩く人を自然と店内に誘導するためにカラーの統一をはかり(視覚の連続性)、厳選した特別な商品を見やすい高さに陳列するなど、買い物のしやすさと楽しさを追求しています。

②立体造形と鮮やかな色彩でつくるアミューズメント施設

アミューズメント施設では、ターゲット層に合わせた合わせた空間づくりにより、訪れた人をワクワクさせ、「来てよかった、また来たい」を創出します。
施設の入口は顧客に第一印象を与える重要なスポットです。色鮮やかなサインや立体造形などを配置し、通行人の目を引き入場を促す必要があります。さらに、入場後はターゲット層に合わせ、快適に過ごせるような空間とすることで滞在時間の延長を促します。

キャラクター類の立体造形づくりもアルスが得意とする分野です。3DプリンターやFRP(繊維強化プラスチック)を用いたキャラクターはインパクトを与え、独自の世界観を作ります。

実績紹介ページ→【namco太鼓の達人毎日おまつりだドン!】

③エコフレンドリーな取り組み

昨今では環境に配慮した店舗づくりや商品展開、ブランディングを行うことがVMDの重要な要素となっています。プランニングの段階でもエシカルデザインやSDGsなどがキーワードとなり、省エネルギーやCO2削減につながる素材選びを提案する機会が増えました。

アパレル関連の店舗と繊維リサイクルの什器の親和性があり、高級感を損なうことなく店舗のイメージカラーと合う繊維をリサイクルアップした素材を提案しました。このような、リサイクルアップした什器を用いることで、環境意識の高い顧客へ向けてブランドの魅力を発信しています。
アルスでは、時代とニーズに合った新素材の導入や提案を積極的に行いVMDの効果を向上させています。

実績紹介ページ→【WAKO SITE GINZA】

④デジタル機器を利用したVMD

人は動いているものに自然と視線が向かう特性をもっています。この特性を活かしたVMDには、液晶モニターやプロジェクター等のデジタル機器の活用があります。特にアピールしたい商品やブランドイメージを動画で発信することで顧客への訴求力を高めます。

例えば、カラフルで若い女性がメインターゲット層の飲食店舗では、明るくて楽しいコミュニケーションの場でもあること、そして、その特別な時間をSNSなどで共有できる空間づくりがポイントでした。ポップでカラフルな内装にデジタル機器が調和し、個性的な空間をつくりだしています。

5.終わりに ~人々の消費行動の変化とVMD~

VMDは流行やテクノロジーの進化、人々の行動に合わせて変化しています。最近ではIT技術やAIを用いて実店舗とウェブを連動させたものから、仮想空間でのみ展開する店舗など、新たなビジネスモデルも日々生まれています。

アルスはこのようなVMDの変化に柔軟に対応しながらも、五感を刺激し上質なリアル体験を提供する空間作りに取り組んでいます。

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